時間がない? スキマ時間を無駄にしないための考え方 (第18話 零時前)

時計を持った手

― 省吾、高校3年生。5月の模試で失敗してからというもの、省吾は毎日、勉強時間を記録するようになっていた。もちろん、それは確実に日々の勉強をこなしていくためだったが、省吾は意外なことに気づく。 ―

このところ、折りたたんだルーズリーフに、勉強時間を記録して管理するようになった。

ルーズリーフには、朝の段階では教科毎の時間配分が書いてある。

その後、例えば60分何かの科目に取り組んだら、その教科名のとなりに60と書く。あとは1日かけて、その数字が割り当てられた時間に達するまで勉強するだけだ。

管理という程のものではないが、1日の終わりには、自分が立てた計画通り、ノルマをこなせたかどうかだけは、はっきりと分かるようになった。

なんとなく勉強した気になっていた頃に比べれば大きな進歩だ。

「ふぅ、今日も何とか予定通りだ。」

風呂上りに、適当に髪を乾かしながら時計をみると、0時少し前だった。

「そういえば、最近は意外に日々のノルマを達成しやすくなってないか?」

確かに今までは、家に帰っても今日の予定を終えるのために、気合で机に向かっていたと思うが・・・。

今日みたいに0時前に風呂から上がって、勉強も予定通り、というのはどういうわけだ?

俺は気になって、今日の記録を見てみた。

今まで合計時間を達成することだけに集中していたが、細かく見てみると

世界史(目標60):15、10、5、15、15

こんな感じで細切れの数字が多いことに気づいた。

他の科目も、大体どこかに10分とか15分といった数字が入っている。

この仕組みで管理し始めた頃は、30分とか60分といった塊の数字が多かったと思う。

「そうか、スキマ時間をうまく使えるようになってきたのか。」

この勉強時間管理法の基礎になっているのは、「今日1日」を大切にするという方針だ。今日の予定がこなせなくても、その時間は帰ってこない。だから、今日決めたことはやりきるし、明日も同じようにする。

これを繰り返せばゴールにたどり着けるだろうという発想だ。

どうしても、今日中にノルマを達成しようと考え始めると、今度はすべての時間が惜しくなってくるから不思議だ。

通学一つとっても、電車に乗ったり、バスに乗ったりと移動が多い生活をしているので、落ち着いた時間はなかなか確保できない。

だが、その間も今日の予定を消化しなくちゃならないなら、今この時間も何かやるべきだろうという気持ちが強くなる。

そんな訳で、半ば脅迫観念のようなモチベーションで、どんな細切れ時間でも、活用できる方法を探すようになったのかもしれない。

つい2~3ヶ月前までは時間が無いと悩んでいたが、こんなに時間があったとわかって嬉しくなった。

よく考えれば、これまでその間は何をしてたんだろうか?

景色をみたり、考え事をしたりしていたのだろうか・・・

つづく・・・

photo credit: Luke Hayfield Photography via photopin cc

あとがき

「さて、少し時間が空いたな、何しようか?」

そう考えているうちに、終わってしまうのがスキマ時間です。

スキマ時間をうまく使うコツは、

スキマ時間にやれることを、はじめから用意しておくこと

です。

明日の予定をざっとみて、優先度をつけながらも、スキマ時間でも進められそうなタスクを確認しておくだけでだいぶ効率が変わってきます

スキマ時間、是非使い切ってみてください!

いつもお読み頂きありがとうございます!
※この物語は、実体験をもとにしたフィクションです。


コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です