やる気が出ないとき、勉強や仕事はどうすればいいのか? (第17話 夏バテ)

疲れている男性

― 高校1年の夏、省吾は夏ばて気味だった。模試の日程は近いが勉強する気が起きない。脱力気味の省吾が、そんな時でも出来そうだと感じたことは? ―

夏は寒暖差でやられる。

外に出ればもちろん暑いが、問題はその後だ。

どこかの段階で、冷房の効いたところに入ることになる。

だが気分がいいのは最初だけで、あとは汗が冷えて逆に寒い。

冷房の効いた部屋から外に出るときがまた良くない。

プールからはい上がるときのように、一瞬体が重くなる。

これの繰り返しだ。

最近どうにも体が重い・・・

のどは渇くから水ばかり飲むが、そのせいか食欲がない。

今日も照りつけるような日差しだ。

俺は運動でもすれば腹が減るかと思い、自転車にのって、以前通っていた中学校の方まで行ってみることにした。

自転車に乗っている間は風が気持ち良い。

学校の花壇では、小さな蝶が飛びまわり、ひまわりが元気に咲いていた。

家に帰って、冷蔵庫の前でオレンジジュースをがぶ飲みしていると

「昼飯何にする?」

と父が聞いてきた。


「うーん、素麺で・・・」

一汗かいてきてが、どうも食欲は戻っていない。

素麺だけでは栄養が偏ると思うが、食べないよりはましだろう。

こんなときは、当然のように、勉強もやる気が起きない。

だが、問題はもう少しで模試があることだ。

今、自分の中では英検合格のための勉強がメインだが、夏休みくらいは他の科目をやっておかないと、追いつけなくなってしまう。

俺はさっと素麺を食べると、机に戻り、ためらいがちに数学の参考書に手を伸ばした。

「どんどん進めないと・・・」

今日こそは、新しい分野に手をつけようと思っていた。

ページを開くと早速のように、定理や公式が出てくる。

「・・・」

俺は思わず参考書を閉じた。

まったく頭に入ってこない。これは何だろう?しかし、どうにかしないといけない。

俺は脱力気味に、参考書を開きなおすと、ぱらぱらとページをめくっていた。


よく分からないが、途方にくれながら本を閉じて、また適当なところを開いたり、逆順にページをめくったりしながらボーっと参考書を眺めていた。

「そもそもこんな気分で勉強しても意味ないのかな・・・。」

だが、しばらくそんなことをしていると、あるとき、急に何か見覚えのある言葉が目に飛び込んできた。

気になってそのページをしっかり開いてみると、何か、さっきとは違う感じがする。

そのページは確か、先週くらいにやったところだと思うが、今読み直して見ると、不思議と書いてあることが頭に入ってくる。

初めて見たときは、やっぱり今日みたいに拒絶反応が出ていた気がするが・・・

面白くなって、俺は試しにそのページの例題を解いてみることにした。

明らかに、解きやすかったし、抵抗感も少なくなっている。

「これならやれる気がする。」

つづく・・・

あとがき

新しい情報を頭に入れる。


これは、こってりしたご飯と一緒で、頭に入れる前に一度噛み砕く必要があります。そうしないと入ってこないし、記憶に残らないからです。

無理に新しい情報を入れたり、勉強したりしても、結局入ってこないのでその時間がもったいないですし、そもそも精神的に無駄です。

そんな日は、

・勉強なら一度やったところを復習する、

・仕事なら、既存のプロジェクトの見直しをする、

といった形で、地盤固めにトライしてみてください。

いつもお読み頂きありがとうございます!
※この物語は、実体験をもとにしたフィクションです。


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