仕事でも、勉強でも、なぜ集中力が続かないのだろう?
そう思ったことはありますか?
それは訓練で何とかなる問題かもしれません。
気合いだけでいきなりフルマラソン完走が出来ないように、訓練なしで集中力を長時間維持するのは困難です。
脳も所詮は体の一部です。しかも、体のなかでもっともエネルギーを使う臓器でもあります。
だから、ただ机に座って仕事に向かっているのではなく、ある程度のパフォーマンスを長時間維持したいなら、その間、ずっと脳にエネルギーを送り続けることが出来るようなスタミナが必要です。
今回ご紹介したいのは、一見したら遊んでいるような方法ですが、私は個人的に効果を感じて続けています。
私はこの訓練を「集中力マラソン」と読んでいます。
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集中力マラソンのやり方
やり方は、いたって簡単です。
細かい注意事項はいくつかありますが、私の場合だと、好きなドラマを長時間連続で観るだけです。
もちろん、漫画を全巻読むとか、新作ゲームをクリアするとか、あるいは1日中ピアノを弾き続けるでもいいですが、大事なのは自分が本当に大好きなことに没頭することです。
これを、たまに時間がある週末などを見つけては、定期的に実行します。
最初の一回目は今の自分の限界を知ることが目的です。そのときやりたいと思える、本当に好きなことをしましょう。
本当に好きなことでないと、そもそも長時間トライすること自体が拷問になってしまいます。
これは自分の限界を超えるための訓練ですが、何のものでも目的を真っ正面にとらえるとプレッシャーを感じてしまいます。
それよりも、楽しいことをしていたら時間が過ぎるのも忘れていた、という方向性で、いつの間にか目的がおまけ的に達成できるルートを狙った方がうまく行きます。
二回目以降は、前回より少しでも長い時間、取り組むということを目的にします。
これを定期的に繰り返していきます。
集中力マラソンの後は、十分な休息をとって下さい。休息もセットで訓練です。
また、栄養補給、水分補給はこまめにしてください。
集中力マラソンの真意
この訓練の真意は、思考力に負荷のかかる状態を作り出すことです。
例えば、ドラマ鑑賞なら、自分が主人公になったつもりで、
・迫り来るトラブルの数々を自分ならどう解決するのか?
・裏切り者は誰なのか?
等まじめに考えながら、とことん頭を使う姿勢で観ていきます。
体は不思議なもので、訓練をしていない状態では効率の悪いエネルギーの使い方をします。
しかし、5時間、6時間と集中力マラソンをしていると、だんだんと疲れてきます。
疲れた状態でも、まだ何かを考えなければいけない、となった時にようやく体が対応を変え始めます。
この状態で生き残るには、もっと無駄のない、もっと効率の良いエネルギーの使い方が必要だということに脳が気づいてくれるのだと思います。
マラソン選手が、訓練を重ねて筋肉に効率よく酸素を届ける体を作るように、脳のスタミナも同様に訓練出来るはずです。
訓練を繰り返すことで、いつしか、平常時にも普通にハイパフォーマンスが維持できる状態を目指そうというわけです。
あとがき
私も最初は30分も机に座っていることができない、落ち着きのない子供でした。しかし、なんだかんだで、最後は1日10時間以上勉強することも出来るようになっていました。
もちろん、ずっと最大限の集中を維持するというわけではありません。
しかし、7,8割の集中を長時間維持できれば、人生の質が変わります。
ただし、健康管理には注意してください。
体調の悪いときに無理しないことです。
また、持病がある人は医師にご相談ください。
私も、たまに家族や友達と集まって、「集中力マラソン」をしてスタミナを鍛えていますが、一人でやるより、仲間がいた方が断然楽しいですよ!
水と食料を用意してレッツトライ!