「時間がなさ過ぎて、まったくもってやるべきことをやれていない・・・」
「タスク管理ツールやアプリを使ってみたけどイマイチ使いこなせない・・・」
「もっと簡単な時間の管理方法ないかな?」
というご質問やお悩みをいただくことがあります。
そこで、手前味噌で恐縮ですが、今日は私の時間管理法(田畑式)についてご紹介します。
時間管理といっても複雑なことは一切なしです。
手順が増えればそれ自体に時間がかかるし、経験上、面倒だと思う気持ちが起こると続かないからです。
自分の過去を振り返ると、高校時代は毎日勉強できるように時間を管理する必要があったし、大学に入って起業を目指したら目指したで、やることがとてつもなく増える始末。
それでも、私は一貫してこの方法で乗り切ってきました。
目標を達成するには、なんとかして一定の時間を確保し、大事なことに投入しなければなりません。田畑式の時間管理法は、その一点に特化しています。
いろいろな時間管理法がありますが、これ以上シンプルかつエッセンシャルな方法はないと思います。
ー目次ー
–起業を成功させたいあなたへ
–時間管理の目的
–準備
–やりかた
–実例(画像)
–今日のことは明日に持ち越さない
–一番大事なことは何か?
–量と質の問題
–スキマ時間の活用は必須
–スキマ時間こそ現代人には集中しやすい
–おわりに
起業を成功させたいあなたへ
ローリスクで起業に成功するためには、そうやすやすと会社をやめてはいけません。
参考⇒「超ローリスクで起業するなら会社をやめる前にやっておくべき28の準備」
となると、会社員を続けながら、起業準備を進める必要が出てきます。
この時点で、1日のうち多くの部分が勤務先での仕事時間にさかれてしまいます。更に残業があたりまえな環境だとしたら、どうやって時間を捻出するか、悩ましい問題かもしれません。
じゃあどうしたらいい?となったら、休日やスキマ時間を準備にあてるしかありません。逆に時間があるという場合も、自分以外に自分を管理する人がいない状態で、最大限の時間をやるべきことに使う必要があります。
言葉で言うほど簡単ではないことも承知していますが、起業を決めた以上、あなたがなんとしてもやりきるしかないのです。
時間管理の目的
本題に入ります。
まず、私の時間管理法の目的です。
「目標達成に繋がることに、一定の時間を投入すること」
準備
1:メモ用紙とペンをいつでも出せる状態にして持ち歩く
(デジタルの方が得意ならそれでもOK)
2:自分の目標のために、明日、何にどれだけの時間を割り当てるかメモに書く。
(前日の夜に用意するのがお勧め)
やりかた
1:移動時間、休み時間の残り、何かの待ち時間など、短くても長くても、時間が出来たと思ったら、あらかじめメモした課題に着手する。
2:やった時間をメモに記録する。
以上です。
例:
起業準備中なら、「ビジネスモデルの構築」という仕事が直近の重要事項かもしれません。
前日の夜のうちに、明日はビジネスモデルの構築に関することを1時間考えよう、といった目的を決め、メモに「ビジネスモデルの構築/(1H)」のように書いておきます。そして、翌日はそのメモを持ち歩き、いざ昼休みの残りが15分あるな、となったらとにかく15分だけはビジネスモデルのことだけに専念し、メモに「15」と書いておくわけです。
15分で出来そうにないサイズの仕事なら、もっと区切っておきます。どんな巨大な問題でも、細分化していけば、大体は一口サイズの課題に落とし込めるはずです。
ビジネスモデルの構築などは、15分では完成しそうにない仕事の代表例ですが、それでもまずはビジネスモデルの構築にはどんな要素が必要なのかだけを考えてみる、と課題を小分けにしていくことで、一歩ずつですが先に進むことができます。
細かく分けたら、更に同業他社のビジネスモデルの研究、という課題が出てくるかもしれません。そうして、次に時間が出来たときには炙り出した課題にどんどん取り組みます。
実例
実際のメモはこんな感じになります。
まず一つ目の画像は、前日の夜に書いた、家を出る前のメモの状態です。今日は、ビジネスモデルの構築のために1時間、ブログでの情報発信のために1時間の計2時間をどうにか確保しよう、という内容です。
1日が終わった段階のメモがこちらです。
5分以上の時間があれば、その時できることをやって、次に繋げるという形でどうにかこうにか各1時間の時間を投入できた、という図です。
また、ブログでの情報発信に大きめの時間の塊が多いことに気づきましたか?どうしてもまとまった時間が欲しいタスクがあれば、長めに確保できるスキマ時間枠に、適宜割り振っていきましょう。
今日のことは明日に持ち越さない
その後、メモをどうするの?
と聞かれることがありますが、「今日も自分が決めたとおり、大事なことをやった」ということを日々、実感していくだけでOKです。
毎日新しいメモを作って持ち歩きます。後で見返すなら、どこかにとっておけば良いでしょう。
達成したい目標のために、時間を積み重ねることで、努力を形にしていくことがこの手法の主眼です。ですから、例えば
「今日は目的のために最低○時間はかき集めて、大事なことのために使う。」
これが達成できていれば、今日のメモは役割を果たしたことになります。
もし、時間通り出来なくても、次の日に繰り越すことはしません。
今日という時間はもう帰ってこないという覚悟で、毎日メモはリセットします。
一番大事なことは何か?
何にどれだけの時間を割り当てるかを正しく決めるためには
「今一番大事なことは何か?」
という問いが有効です。
この答えが分からないなら、目標達成までの道程を考え、そこから逆算して今やるべきことを割り出すのが「一番大事なこと」になります。
量と質の問題
量は質に転化するという話や、量より質という話は良く聞くと思います。
私の持論ですが、一定の時間をこなさなければ結果を出すことは難しいと思います。
肝心の質を上げるにも、時間はかかります。戦略を磨いて効率的な努力をする、というやり方でもいいですが、その戦略を立てることにも時間がかかります。さらに、効率的になったらなったで、やはりその状態で、最大限やりきるってことになるはずです。
極めつけですが、「生まれつきの天才」のような人達が、なお一層バカみたいに努力している姿を見てきました。
そんな世の中で結果を出したいなら、もう「時間をかけない」という選択肢自体がない気がします。
スキマ時間の活用は必須
忙しいときほど、まずスキマ時間などの細切れの時間をうまく使い切ることが大事です。
家に帰って落ち着いてから○時間やろう、的な考えは中々うまくいきません。
疲れ切ってるかもしれないし、急遽他の仕事が入るかもしれないからです。
できる限り、やれるときにやれるだけのことをやっておくのが吉です。まとまった時間が来たときには、続きをやればそれこそ効率が高まります。
初めて着手するときより、やりかけの仕事の方が終わらせたいという欲求も高いし、ある程度道筋が出来ている分、集中力が高まるまでの時間が短くなるからです。
スキマ時間の活用によって、まとまった時間があるならあったで、より有意義に使えるようになるわけです。
スキマ時間こそ現代人には集中しやすい
目の前の時間に完全に集中することが大事なのは言うまでもありません。でも難しいですよね?
しかも、スキマ時間は短すぎて集中出来ないんじゃないかと思いましたか?
結論から言うとそんなことはありません。
もちろん、最高の集中状態まで5分とか10分でいくのは無理ですが、必要な集中力は十分だせます。
逆に、15分とか、30分という細切れの時間は、その他のことを心配しないで集中しやすいことが最大のメリットだと思います。
これが、例えば3時間を確保するとなると話が変わってきます。
その間に電話が来たらどうしよう、とか、今後3時間のうちに発生しそうな問題は無いだろうか?とか、あの人とあの人に電話して、今後3時間は連絡が取れないと伝えようとか・・・
そうやって3時間を確保するのに軽く30分くらいの手数料が必要になります。
だったらその30分を大事なことに使ったほうが断然いいです。
こういう時間は、気をつけなければこぼれて消えていってしまいます。実際やってみて欲しいのですが、10とか15という数字の積み重ねが、1日のうちこんなにあったのか、と驚くと思います。
おわりに
ここまで読んで頂き有り難うございます。
もし、5分の猶予もないくらい1日が埋まっているなら、あなたは必要のない仕事を山ほど抱えている可能性が高いです。何かを得るには何かを捨てなければいけないこともあります。あなたのこれからにとって、大事な目標に繋がらないことは、全て捨てるくらいの覚悟が必要かもしれません。
結果に繋がる大事なことに、然るべき時間と努力を投入していけば、当然のように結果がでます。
是非、田畑式の時間管理法を試してみて下さい!