資金0からの起業 何をどうしていいかわからない人のための最初の一歩

この記事は、

起業を考えているんだけど、まず何からやったらいいの?」

という質問に対する一つの答えです。

 

少しでも起業に興味を持っている、さらには自分の資金だけでは事業が開始出来そうにないなら、あなたが最初にやるべきことが書いてあります。

自己資金、出資、助成金、融資と起業するには様々な資金調達方法がありますが、特に創業融資は起業家にとって大きなチャンスです。

 

今回の内容は、創業融資を獲得するためにもかなりの効果がありますよ!

 

目次

まずやること

まずは銀行に行って、起業準備資金を貯めていくための「専用の口座」を作ります。

 

この口座にはお金を入れるだけというルールにして、キャッシュカードはシュレッダーにかけるなりして、木っ端みじんに粉砕しておきましょう。

通帳と印鑑でお金を下ろすという行為は意外に面倒なので、変な誘惑があっても頼もしい防波堤になってくれます。お金を預けるだけなら、通帳さえあればATMで入金できます。

 

ちなみに、既に口座を持っている銀行では複数口座を持つことが難しいため、家の近くにある更に別の金融機関で新しく口座を開設すると良いでしょう。もし、近所の金融機関の全ての口座を既に持っている場合は、どれか一つを完全に資金蓄積用の口座として下さい。

 

創業融資の審査

さて、なぜそんな面倒なことをするかと言えば、創業融資の重要チェックポイントとして、自己資金に関する項目があるからです。

例えば日本政策金融公庫なら、

・創業資金の10分の1の自己資金があるか?(融資限度額は最大3,000万円)
・自己資金作りの過程はどうか?

の2点がチェックされます。
(条件によっては自己資金がない場合でも融資を受けることができます。詳細についてはこちらをご覧ください。日本政策金融公庫 新創業融資制度

現金をこつこつ封筒に貯めていたとしても、証拠が残らないと説明できないので自己資金と認めてもらえないことがあります。さらに、自己資金があっても親からポンともらったとか、直前に親戚友人から借り回った、というのはNGです。

創業融資は、起業家本人の資質や信頼性以外に判断するところがありません。

 

どんなに素晴らしい事業計画書を書いても、現実性は本人が有言実行の人かどうかで決まります。事業を始める前は具体的な事業の実績で示すことが出来ませんので、その他の部分が重要になってきます。

中でもお金を管理する能力は経営者としては外せません。

といっても、融資側の審査というのは、詰まるところ「貸したお金が返ってくるか?」についての検討です。

 

計画通りに、決まった日に、決まった金額を貯めていけるという行為によって、間接的にあなたのお金に対する姿勢と、計画能力、実行能力、すなわち擬似的な返済遂行能力を示そうというわけです。

 

実行計画

さて、口座の準備が出来たら次は計画を立てましょう。

いつ起業したいか、その時いくら必要かの概算が出来たら、その必要な金額の最低10分の1を貯金するためのスケジュールを作って下さい。

 

最低限決めるのは

・毎月~日に
・~円を貯める

の2点です。

 

ちなみに、このときの貯金スケジュールは取っておくか、後で清書して下さい。

事業計画は事業を始めたあとのお金の動きを書くことが基本ですが、創業融資に限って言えば、その前の過程についても問われます。

そのため、起業を志してから、開業するまでの間の資金計画についても参考資料として持参し、通帳によって実行の証明をすることで大きな評価に変わります。

 

注意

なお、融資申し込みの際は、メインの口座も見せてくれと言われるのでそちらもきれいにしておきます。金融機関がメインの口座をチェックするのは、貯金の資金源を確認するため、あるいは消費者ローンからの引き落としや、イレギュラーなお金の動きが無いか見るためです。

 

まとめ

自己資金作りとその過程の資料作り(通帳に足跡を残すこと)には時間がかかります。

そのため、起業を考えたらまず最初に自己資金作りの段取りから着手することをお勧めします。

 

自己資金だけで出来そうなビジネスだとしても、計画的に貯金をして損になることはないですよね?

起業をしたら、事業計画通りに動くのは大抵「出て行くお金」の部分だけです。自己資金は多いに越したことはありません。

 

起業の成否は、かなりの部分、起業家の自己管理能力に依存します。

そういう意味でも、「貯金」活動は事前に自分の適性を見極め、鍛えていくのに欠かせないものです。

ではまた!

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この記事を書いた人

田畑ゼミ主催者。

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