「続」選択肢と幸福の関係 増える選択肢に対応するための2つのコツ

自分でビジネスを起こせば、無数の選択肢という自由が手に入ります。

しかし、選択肢が増えればストレートに幸せになれるか?

それは人それぞれです。

 

選択肢が増えて困ることのひとつに、選ぶための労力が増えること、があります。

 

選ぶためには、頭を使う必要があります。

制約のない環境では全ての選択と行動について、自分で決める必要があります。慣れていないと、これが非常にやっかいに感じます。

 

会社では「あれをやるな、これをやれ」と言われ慣れていたところに、「社長なんだから、あなたがすべて決めて下さい」と言われるのは厳しいものがあるでしょう。

 

自分で決めれば責任が伴います。

失敗したくないと考えるあまり、熟慮に熟慮を重ねたくなる気持ちは分かります。

 

しかし、間違いを恐れるあまり決断を先延ばしにする、というのも実は一種の決断です。

決めても決めなくても、世の中は刻一刻と動いていき、目の前のチャンスは消えてしまうかもしれません。

決めない、ということで、”チャンスを逃すことを決めた”ことになってしまうのです。

 

社長になれば、日々決断の連続が待っています。

しかも、その場で毎回考えていたら時間がかかりすぎるし、それこそ尋常ではないストレスがかかります。

起業の時に求めていた自由と、その先に見ていた幸せとは逆方向に行ってしまいます。

 

そんなことにならないように、私が実践しているコツを2つお伝えします。

目次

1:ルーティン化する

一つ目は、頻繁に直面する決定事項をパターン化してしまうことです。

 

例えば、はじめて注文してきたお客様から、比較的大口の売上げが立ったとしましょう。

でも最終的にしっかり支払いをしてくれるのかは不安なところだと思います。

 

そんな時は、迷いながらもあれこれ調べたり、人に聞いたりすると思いますが、その労力を無駄にしてはいけません。

この類いの迷いは今後もちょくちょく発生しそうだと思うことがあれば、すべて自分のメモとして書き留めておきます。

 

そこから、初回のお客様は~円以内までの注文に制限する、~円以上は半金前払いにしてもらうなど、自分なりのルールを作っていきます。

 

そんなことを繰り返していくと、ある意味自分専用マニュアルが出来ていきます。

次に同じような悩みに直面したときには、そのページを開いて、ルール通りこなしていけばすぐに答えが出るようになりますし、何か失敗しても次に繰り返さずに済みます。

 

最初は大変ですがそれも始めだけだと思えば気が楽になります。

これで選択肢が多すぎることによるストレスはだいぶ軽減できるはずです。

 

2:汎用ルールを持つ

では、日常のあらゆる局面で、特定のルールが作れないような選択が発生してくる場合どうすればいいか?

 

結局は、これも自分なりのルールで対応するのですが、マニュアルとは言えないくらいの幅の広い「汎用ルール」を作ると楽です。

ある意味、自分のための、原理原則を持つということでもあります。

 

例えば、

・お金は将来的にお金を生むものから優先的に使う
・どちらか迷った時、自分だけに影響が限定されるならいつもの物より新しいことを選択する

などの汎用ルールがあります。

 

もし今日のご飯は何処へ行こう?と考えてグルメサイトを見て回っていたら、延々と考え続けてしまいます。

出社時間も退社時間もすべて自分で決められてしまうため、いつご飯を食べるか、どこで食べるか、迷いだしたらキリがありません。

 

そんな時、例のような汎用ルールを持つなら、いままで行ったことがない店を優先的に選ぶことが確定するので、選ぶのが楽になります。

しかも、食べ物というのは自分の体を作るものなので、「将来的にお金を生むもの」という条件も考えると、より栄養価が高く、健康に貢献する店に行く方が良いことも導き出せます。

 

二つの汎用ルールがあるだけでも、かなり選択肢を絞ることができるはずです。

 

大事なこと

ところで、せっかく起業して自由のために、選択肢が増えたのに、今度はあえて減らす手間が必要なのか?

だったらそもそも選択肢を増やすことに何の意味があるのか?

と感じるかもしれません。

 

でも、大事なのは、これを自分で決められるのか、望めば変えられるのか?ということです。

選択肢の数を増やしたり減らしたり出来るのは、自分の権利だと思って大事に扱ってください。

 

そして、自分のルールを持つのは、いざという時のために斧を研いでおくということです。

チャンスが来たら、チャンスだということを迷わず瞬時に理解し、手を伸ばしてつかみ取って下さい。

 

ではまた!

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