希望と違う仕事にも意義を見いだす考え方 (第31話 国語と数学)

勉強道具

― 高校2年生の2学期。省吾は受験を視野に、徐々に主要教科の勉強を進め出した。特に遅れている数学を中心に勉強することにしたのだが、どうしても超えられない壁を感じていた。 ―

 

「どうしても理解できない問題がある・・・」

最近は数学ばかり勉強しているが、それでも順調に追いついているとは言えない。

 

何が足りないんだろう?

混んだ高速道路を、のろのろと進むようなストレスだ。

同じ道をずっと進んでいるのに、何度確認しても全然進んでいない。

 

このままでは、どの道良いことはないと思って、一旦数学にこだわるのは止めることにした。

 

「この際、先に国語を一通りやってみるか。」

数学以外で、受験にどうしても必要な科目といえば国語だ。

 

俺はしばらく数学のことは忘れることにした。

 

それから1ヶ月くらい、国語ばかりやっていた頃だろうか。

 

ふと数学の事が気になって、久々に少しだけ、参考書をめくってみることにした。

「そうだった、ここがどうしても分からないんだったな・・・。」

 

「あれ?」

苦い記憶を思い出しながら、読み進めていると、今までとは違うものを見ているような気がしていた。

不思議なことに、あれだけ理解不能だった問題が、分かるようになっている。

 

「これはどういう理由だろう?」

 

つづく・・・

photo credit: Matt Kowal via photopin cc

目次

あとがき

世の中の様々なことは、どこかで、何らかの形で繋がっています。

 

例えば、国語や数学といった科目が別々のものかというと、そうでもありません。

実際、数学の問題は文字で書かれていることが多いはずです。どちらの科目にも、裏側の思考には

論理的思考力
言語認識能力
空間認識能力
記憶力
集中力
共感力

などの共通する思考の動きがあり、どの勉強をしていても関連する頭の力を鍛えることができます。

国語、数学といった呼び方は、分け方の一つに過ぎないということです。

 

ビジネススキルやキャリアパスでも、話は同じです。

企画の仕事がしたいのに、営業に回されてやる気が起きないといった場合でも、そこは考え方次第。

 

なぜなら、どんな仕事も本当に大事なところの裏側を見れば、相互に共通した思考の動きがあるからです。

 

問題の解決方法、目的の達成方法は必ずしも一つではなく、そこに至るルートは人それぞれであって良いはず。

どんな経験もスキルも無駄にはならないと考えてください。

 

もちろん、最短ルートで目標を目指すに超したことはありません。

しかし遠回りでも、そこに道があるということが大事なのです。

当初予定していたルートで進めないからといってあきらめる必要なんてありません。

 

逆に、遠回りした分、様々な経験が絡まるように強固なスキルとして、あなたの力になってくれます

 

ではまた!

 

いつもお読み頂きありがとうございます!

※この物語は、実体験をもとにしたフィクションです。

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この記事を書いた人

田畑ゼミ主催者。

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