夢を叶えるための材料 (第35話 学園祭)

疑似体験

― 省吾は受験を前に、試験当日や合格した自分についてのイメージトレーニングを重ねていた。だが、目標を達成した自分を一番リアルにイメージ出来る材料は、意外にも勉強とは違うところにあった。 ―

 

駅を降りればすぐにキャンパスの正門がある。

冷たい空気にまじって、何とも言えない甘いにおいや、ソースの香ばしいにおいが漂ってくる。

 

予備校でチューターをしている大学生の安田さんに誘われたのがきっかけで、

今日は、志望校の学園祭に来ている。

 

「あ、省吾君、来てくれたんだね!」

俺はしばらくキャンパス内をふらつきながら、安田さんが担当する屋台に到着した。

 

「安田さん、こんにちは。 忙しそうですね!」

「なんか繁盛しちゃってるんだよ、和菓子系の屋台は少ないからね。結局は需要と供給かな?」

予備校でチューターをしているときには見たことが無いような笑顔で、何かの生地を焼きながら話す安田さんに、俺は少し驚いた。

 

「どれにする?」

「じゃあ、つぶあんのどら焼きを・・・」

「有り難うございまーす! また回ってきてね!」

「あ、はい。また後で寄ります。」

 

俺は渡されたどら焼きをかじりながら、キャンパス内をもっと散策することにした。

 

屋台に限らず、ライブ演奏をしている音楽サークルの面々や、演武をしている格闘系サークルの人たちなど、誰もが所狭しと、自分を思い思いに表現している。

「それにしても、みんな楽しそうにしてるな・・・」

 

ただの学園祭と思って来てみたが、

キャンパス内をあちこち歩いたり、

そこにいる「自分と同じ道を志し、一足先に目標を叶えた人たち」と話たりしているうちに、

いつの間にか、ここで生活していく自分の姿がリアルに想像出来るようになっていた

 

つづく・・・

photo credit: pestoverde via photopin cc

目次

あとがき

夢を叶えるための材料。

その一つが「詳細な情報」です。

 

成功する前には、一度「頭の中で成功する」という段階を踏む必要があります。

想像すら出来ないことが、実現出来るわけ無いからです。

 

そのためには、頭の中で、具体的な絵を描くための、より具体的な材料があれば有利です。

特に実際に目で見て、手で触れるものがあれば、事前に疑似体験してみることをお勧めします。

 

目的達成までの道程はどこを通っているか?

達成の瞬間、あなたは何を見て、何を思っているだろうか?周りではどんな音がして、どんな風がふいている?

目的を達成したあと、自分がどこで何をして、どんな生活をしているか?

自分は楽しそうにしているだろうか?

できる限り、具体的にイメージしてみてください。

 

もし、頭の中で描けない部分があれば、何かが足りないということも分かります。

 

五感をフルに活用して、あふれるほどに、明日の自分を感じてください。

 

いつもお読み頂きありがとうございます!
※この物語は、実体験をもとにしたフィクションです。

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