起業したい人必見!必要な知識と磨くべきスキル一覧

たくさん並んだ本

起業したいけど、今の自分に足りないものは何だろうか?

そう思っているなら、今日の記事から何かヒントが得られるはずです。

例えば、おいしい料理が作れたり、高いプログラミング技術を持っていたりと、自分に得意分野があっても起業が成功するかどうかは分かりません。

それとは別に、ビジネスを起こして経営してくためのスキルが必要だからです。

今回は、起業するにはどんな知識が必要で、どんなスキルを磨くべきなのか書いてみたいと思います。

目次

大前提
起業する分野の知識
マーケティング
会計、経理、決算書
人に仕事をしてもらうスキル
ITスキル
法律の知識
コミュニケーション能力
カスタマーケアのスキル
プレゼン能力
ライティング能力
マクロを見る力
論理的な思考力
走りながら考えるスキル
まとめ

大前提

まず、大前提となるのは「完璧を求めてはいけない」ということです。

完璧を目指す必要はありません。準備をしている間も世界は動いているし、完璧なんてものは存在しないと思って下さい。

起業して社長になるからといって、何でもかんでも自分で出来なくてOKです。

自分が強いところにとことん集中してください。あとは全体像をみて、弱い部分、苦手な部分を誰かに任せたり、アウトソースする手もあります。

これは全てのスキルについて言えることです。
頼れる人、信頼できる業者をいかに味方につけるかがキモです。

ある意味これが最強のスキルとも言えます。

先日、取引先の経営者の方にお目にかかったのですが、「俺は何にも仕事出来ないんだよ。周りに支えられてなんとかなってる。」とおっしゃっていました。もちろん、本当に仕事が出来ない方ではありません。そろそろ年商が20億を突破する勢いだそうです。

起業する分野の知識

当たり前といえば当たり前ですが、起業するといっても意外に周りを見ない人がいます。

業界動向・顧客の志向

競合を徹底的に調査したり、他社がどんなビジネスモデルで儲けているのかといった成功事例、あるいは失敗事例をできる限り調べたりする準備は欠かせません。
リサーチの基本は「現場」です。競合調査をするにも、実際に店舗へ行って客として体験してみるとか、業界人の集まるセミナーに顔を出してみる、見込客になりそうな人達に話しを聞いてみるなど、よりリアルな一次情報に触れることをお勧めします。
統計やアンケートは、その裏付けとしては役に立ちますが、それだけで全てを決めるのは危険です。

マーケティング

ここでいうマーケティングとは、製品・販売戦略のことです。

大枠としては

・どんな人に?(その人のどんな夢や困り毎のために?)
・何を?(どんな価値のあるものを?)
・どうやって知ってもらい?
・いくらで?
・どう売るのか?

を考えることです。

商品作り

基本的な考えは

「ビジネスとは誰かの夢を叶え、問題を解決する営みである」ということ。

これさえ外さなければ、大失敗はしないはずです。
そのためには、リアルな「人の声」を聞くことです。

時間もお金もかけて、自分だけで商品を作りこんでも、売れなければ最悪です。
突っ走って手遅れになる前に、小さい実験を繰り返し、誰かにとって、本当に価値がある商品・サービスを作っていきましょう。

集客の仕組み

最初は他のコトで忙しくて忘れがちなのですが、起業がリアルになってくるほど、どうやって販路を確保するかが心配になってきます。
起業を成功させるためには伝達する力、広める力が必要です。

良いものを作っても、誰にも伝えることが出来なければ売上げは立ちません。また、良いものでも、買ってくれたお客様が、誰かに伝えたくなるような仕組みがなければ、広まっていきません。

いくらで、どう売るか?

この部分も重要ですが、これはまた別の機会にまとめてみたいと思います。

特に、京セラ創業者である稲盛和夫氏の

「値決めは経営である」

という言葉は有名です。

値段は安易につけてはいけません。

会計、経理、決算書

起業家なら自分のアイデアや情熱を、数字に表して伝えることを求められますが、

たす、ひく、かける、わる

の基本計算以上に複雑なことは出てきません。
数字が苦手でも、自分の考えを元に、一つ一つ数字を積み重ねて行けば収支計算は出来上がります。安心して下さい。

また、経営者は決算書を自分で作ることが出来なくても、読むことが出来れば十分です。
正確な財務諸表作りは税理士にお任せして、起業家のあなたは

「いくらのお金を突っ込んで、いくら儲かるかを示す」ことに専念しましょう。

資金調達に必要なのも、突き詰めればこの部分です。「いくら儲かるから、ちゃんとお金が返せます」という説明が出来なければ、どれだけ素晴らしい理念があってもお金を貸してもらえません。

決算書の正体

STEP1:

いくら必要か分かればいくら自己資金で用意して、いくら他の人(銀行や出資者)から調達すればいいかが分かります。
決算書で言うと、これが貸借対照表の右側(負債及び純資産の部)の意味です。

STEP2:

また、そのお金を使ってどんな事業をするのか決まれば、必要な道具、機材、車、パソコンなどの一覧が出ます。調達したお金で何を買ったか?残っている現金はいくらか?これを示したのが貸借対照表の左側(資産の部)です。

STEP3:

さらに、それらの道具や機材を使っていくら売上げて、費用はいくらかかって、結果いくら儲けたかを示すのが損益計算書です。

だから最初は複雑に考えないで、起業家は

「いくらのお金を使っていくら儲かるのか」

だけに集中すればOKです。その道筋が正しければ後のことは自然と分かるようになります。

資金繰り

駆け出しの会社にとって、財務面で一番大事になるのは資金繰りです。
いつ、いくら入ってきて、いくら出て行くのか、リアルに見える化するために、資金繰り表だけはつけられるようにしておいて下さい。

帳簿だけみて儲かっているように感じていても、意外に手元に現金がなかったり、税金の支払いがあったりするからです。成長中の会社ほど黒字倒産する確率が上がります。

人に仕事をしてもらうスキル

労働保険、社会保険に関する知識はもちろん、気持ちよく、事業目的に貢献してもらうためのスキルが大事になります。
大体、駆け出しの起業にエース社員は応募してこないと思った方が良いです。だから「ウチの従業員は使えないヤツばかり」なんて思っている経営者はとんでもない勘違いをしています。
割り振る仕事の意味が、働く人にとって、そして会社にとってどういう意味を持ち、どう重要なのかをまずわかりやすく伝える力が必要です。

次に、誰がやっても、同様の結果が出る仕組みを整備するのも経営者の仕事です。そうやって楽しく働ける「場」を提供し、文化を創っていくのが経営者の役目だと思います。

一人で起業するとしても自分には関係ない、と思わないで下さい。一人起業の社長は一人で全ての役をこなさなければいけませんが、実作業をするときは、従業員の役を演じていると考えて下さい。
その従業員(自分)のために、作業マニュアルを作って、いつでも同じ結果が出るような仕組みを考えていくのです。
この視点を持っていれば、いつか誰かを雇うときにはそのまま仕事を任せる体制が整いますし、ずっと一人で運営するにしても、業務効率化の役に立ちます。

これが結果的に顧客満足の向上に繋がり、これを続けていれば一貫したクオリティーがブランド力を生み、さらには利益に繋がっていきます。

ITスキル

パソコンが苦手でも、自分でビジネスをするなら避けて通るのは難しいです。
スタートアップに必要なスピード、成長力を後押しするために、まずもってインターネットでの情報発信は欠かせません。

それでも、表計算ソフトやブログの更新、各種SNSの使い方など、最低限必要な操作だけ覚えればなんとかなります。

大事なのは、IT世界の動向にも常に関心を持っておくことです。チャンスだと思う広告宣伝方法などあれば、別に自分で出来なくてもその部分だけ専門の業者に依頼すれば良いだけのことです。

ちなみに、ITスキルの中で最も投資効果が高いのは「タッチタイピング」です。
起業すればメールでの問い合わせ、ブログやホームページでの情報発信など、文字を入力する機会がどうしても増えていきます。
どうにも苦手だという人は、マイクを買ってきて音声入力の道を模索すると良いかもしれません。

法律の知識

ルールを知らずにゲームに参加しても勝ち目はありません。

まずは、起業すると今までとは違う立場になることを認識する必要があります。
業者という立場は、今までの消費者とは違う立場です。消費者であれば、契約書の内容が不利だとか、規約の文字が小さすぎて分からなかったので読んでいなかったという言い訳が考慮されることもあります。しかし業者なら「気づかなかった、知らなかった」が通用しなくなります。

また、自分が目指す事業が、許認可が必要なものかどうかをはじめとして、業界に関わる法規制についても良く理解しておく必要があります。(化粧品やサプリ販売なら薬事法、飲食ビジネスなら食品衛生法など)

従業員を雇う予定があるなら、労働基準法などの関連法規についても調べておきます。

景品表示法、個人情報保護法、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律等についても概要を押さえておきましょう。
分からないことがあったら、専門家に聞くか、監督官庁に電話するという手もあります。

参考リンク

総務省 「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント」(PDF)

消費者庁ガイドライン(PDF)

「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の一部改定について (PDF)

東京都福祉保健局 「薬事法に関わる不適表示・広告事例集」

コミュニケーション能力

これは「仕事は人が持ってくる」という発想が基になっています。

コミュニケーション能力とは、簡単に言えば、「誰かと円滑な関係を作り、維持する能力」です。
対面が苦手なら、それはそれでいいと思います。手段はメールでも、チャットでもかまいません。

相手の言っていることを先入観無しでとらえ、相手が求めるゴールは何か、常に考えながら話を進めることが大事です。
それには、相手の希望について仮説を立てて、質問によって反応を確認し、相手の真意を解明していく作業を繰り返すのが効果的です。
あくまで「相手の本当のゴールが知りたい、そしてそれを叶えてあげたい」という掛け値無しの姿勢で臨んで下さい。

カスタマーケアのスキル

コミュニケーション能力とも似た話になりますがビジネスをする以上、そこにはお客様がいます。くり返しますが、お客様の声に耳を傾け、その真意に意識を集中することが大事です。

カスタマーケアのスキルはビジネスを運営する上でも最重要の部類に入るスキルです。お客様の満足がなければ、リピート利用や追加購入など起きるわけがありません。しかし、固定客がいなければ、事業展開がかなり不利になります。手間、時間、お金というあらゆるリソースが必要な新規顧客の獲得だけに営業を頼ると利益率が激減してしまうからです。

私はこれまで10万通近く、お客様とのメールのやりとりをしてきましたが、一つだけ、カスタマーケアに外せないポイントを上げるとすれば
 スピーディーな対応
です。

カスタマーケアの現場では、単なるお問い合わせに始まり、クレームまで多種多様な声が寄せられます。
どんなに真摯で、理屈の通った対応をしても、遅いというだけで、全てが台無しになるからです。逆にクレームが来たときも、スピーディーにレスポンスを返すことで、問題の拡大を防ぐことができます。実際、全力でスピード対応すれば、最初はお怒りの客様にも、最後は「素早く対応してくれて助かった!」と言って頂けることがあるのです。

プレゼン能力

商品説明にしても、資金調達にしても、ビジネスをする以上、自分の考えを誰かにわかりやすく伝えるスキルが必要になります。
自分のプレゼンをカメラに取って気づいたところを直していく、あるいは身近な人を相手にプレゼンして意見を聞くなどの方法でブラッシュアップしていってください。

自分が心を動かされた人がいるなら、是非モデルにして手振り身振り、声のトーンなどを研究しましょう。プレゼン能力を上げるなら、練習あるのみです。

ライティング能力

いまやホームページやブログでの情報発信は欠かせません。
うまい文章が書けない、良いキャッチコピーが浮かばないという場合、大抵の原因はインプット不足です。

競合を始め、多くのホームページや、日々街で見かける看板やチラシなど、あらゆるものがネタ元だという意識を持つだけで変わります。良いと思ったものはどんどんメモしてネタ帳を作っていきましょう。

気になった商品説明ページやコピーがあれば、一度自分自身で、タイピングしてみる、という漢字の書き取りのような練習も効果的です。

マクロを見る力

日本の経済情勢、人口動態の推移、さらには海外の動向に至るまで、グローバル化した世界では、あらゆる動きが自分のビジネスに影響を及ぼす可能性があります。
ただニュースを見るだけでなく、これは自分のビジネス環境にどういう意味を持つんだろう?と考えながら見るだけで、今までとはかなり違った見方が出来るようになります。

論理的な思考力

ロジカルシンキング、地頭、戦略的思考など様々な関連ワードがありますが、要するに「考える力」のことです。どれだけ知識を身につけ、ノウハウを知っていても、ビジネスの世界では日々新しいことが起きます。

そんな時、分からないと嘆くのではなく、基本に立ち返って自分の頭で考え、活路を見いだす力が必要です。

走りながら考えるスキル

冒頭でも書いたとおり、完璧になる必要はありません。
起業家には行動力の方が大事です。

計画を立てることは大事ですが、その通りに行かないことも多々あります。それでも、行動をするからこそ、計画通り行かないことが判明するわけで、延々と考え続けているより、はるかにましです。というより、計画してやってみて、違うところを直してまた計画、実験と続けていくのが起業のプロセスだとも言えます。

また、実際に顧客からの依頼を受けて仕事をし始めたら、あなたが起業1年目でも、10年目でもお客様から見たら関係ありません。プロとしての意識をもって仕事を完遂しなければいけないので、その分自分の成長も早まります。まずは実験的に、身近な人に商品やサービスを買ってもらって、プロとして振る舞う練習から始めるのがお勧めです。

何でもやってみろとか、どんな仕事でも受けてこい、という人がいますが、準備不足でそれをやってしまうと最終的に仕事が終わらなくて迷惑を掛けてしまうことになりかねません。
「一通り準備は出来たけど・・・」という段階で迷っているなら、思い切って飛び出せば良いと思います。

まとめ

大分たくさん書いてしまいましたがご安心下さい。

今の自分に何にも無くても、やる気さえあればなんとかなります。
なぜなら、今日あなたは「起業には何が必要か」を知ったからです。

あとは一つずつ、やってみて、確認して、さらに磨いてを繰り返していけばいいのです。
最初から全て兼ね備えている人なんていませんし、全てできる人がいればもはや奇跡です。起業家として、経営者として必要なことは、全体を見て要所をしっかり押さえることだと思います。

まずはいち早く、起業に必要な事柄に、広く浅く触れていくことから始めてみて下さい。

ではまた!


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